ペット市場について

ペット市場の動向

  • 矢野経済研究所によれば、ペット産業の市場規模は約1兆4,000億円付近で推移。
  • ペットのほとんどを占める、犬と猫の飼育頭数の合計は減少傾向にあるものの、市場規模は全体として微増傾向にある。
  • 背景には、ペットの家族化に伴う、高単価商材の伸長、ペット保険等新サービスが市場に受け入れられ始めていることが挙げられる。
  • また人間と同じく、「少子高齢化」現象が起きており、新生児の数が減りつつも医療の発展に伴い、平均寿命が延びている。
  • こうした変化に着目して、各社が商品・サービス開発を進めており、市場規模に現れないものの、SNSでは動物の写真や動画が数多く取り上げられており、潜在顧客との接点を持つきっかけとしても注目されている。
犬・猫・その他ペットの飼育頭数推移

ペット産業は大きく4つの市場に分かれる。

  • ペットフード:3,800億円超の最大セグメントであり、市場の約3割を占める
  • ペット用品:2,500億円程度で市場の15〜20%程度を占める (ペットシート、猫砂、ペット用シャンプーなどと品目は多様)
  • 動物医療:2,000〜2,500億円程度で市場の約15%を占める
  • その他:生体販売や、トリミング、飼育代行等その他サービス
ペット市場<市場規模1兆4000億円>

(出展:PEDGE(アイペット損害保険))

最大市場・ペットフード産業の現状課題と今後の動向

ペット産業は着実に年々右肩あがりのペースで発展している。近年、2014年度のデータによると、フード3,181億円、動物医療費2,915億円、その他の関連サービス2,856億円を合計すると8,952億円に達し、これは同市場2006年に比べ、6,507億円だったことから8年間の間で約1.4倍に拡大したことが分かる。しかし、ペット産業のみとしての有名企業は少なく、多くが起業したばかりの会社や未だ発展途上の企業であることが現状として挙げられる。また、メーカーの数が多すぎて業界リーダーが見えない、大手の問屋はあるとしても、売上げ規模で均衡しておりどこもリーダーと特定できないなど、他業界に比べて成熟しているとは言えない点も多く見受けられる。フード自体の需要が伸びていても企業側として飛躍的に発展を特定して遂げている企業自体はまだ少ないのである。多くのビジネスを手掛けている中で、同時にペット産業も扱っているといった企業が現在伸びている傾向がある。

14年度におけるペットフードの市場規模:3,181億円

(出展:PEDGE(アイペット損害保険))

動物病院ルートでは、療法食と呼ばれる特定の疾患管理に用いられるペットフードや、プレミアムペットフード、サプリメント等のフードが販売されている。この動物病院ルートで販売されるフードは 348 億円の市場規模がある(内訳:療法食 261 億円、プレミアムフード 58 億円、サプリメント 29 億円、2010 年)。
さらに、獣医師は自ら診療する動物に人体用の医療用医薬品を処方する裁量権を有し、動物病院で処方される医療用医薬品が 95 億円あると推計されている。このように、動物病院ルートでのみ販売され、小動物用医薬品の販売額(337億円)にほぼ匹敵するフード市場があること、また動物病院で処方される人体用医薬品が 100億円弱存在することは、小動物用医薬品の販売戦略を検討する上で非常に重要な要因である。

日本の販売経路別の小動物用医薬品の売上割合(2011年)

(出展:アームズ社)